Nintendo Switch 2(以下、Switch2)に、これまで遊んできた大切なデータをどうやって新しい本体に移すか、気になっている方も多いのではないでしょうか。特に、便利な機能として注目されるswitch2のまるごと転送ですが、具体的にどのくらいの時間がかかるのか、元のswitchのデータはどうなるのかといった疑問や、あつ森やポケモンのような特別なセーブデータの扱いに不安を感じるかもしれません。また、いざ試してみたときに転送が終わらない、あるいはそもそもできないといったトラブルや、知っておくべきデメリットと注意点について、正確な情報を求めていることでしょう。Switch2への移行では、SDカードの扱いやセーブデータの引き継ぎが重要なポイントになります。この記事では、そうした皆様のあらゆる疑問や不安を解消するため、まるごと転送の全てを徹底的に解説します。
- まるごと転送の基本的な手順と所要時間
- セーブデータやSDカードの移行に関する注意点
- 転送ができない・終わらない時の具体的な対処法
- 元のSwitchのデータがどうなるかという疑問の解消
switch2まるごと転送の基本と事前準備

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- まるごと転送にかかる時間の目安
- switch2まるごと転送でセーブデータは移行可能
- まるごと転送であつ森のデータも移せる?
- switch2まるごと転送でポケモンを移行する方法
- Switch2まるごと転送とSDカードの扱い方
- switch2まるごと転送後、元のswitchはどうなる?
まるごと転送にかかる時間の目安
結論から言うと、switch2のまるごと転送にかかる時間は、移行するデータの総量によって大きく変動します。一般的には、およそ30分から2時間程度が目安とされていますが、これはあくまで参考値です。
この転送時間に影響を与える主な理由は、本体に保存されているセーブデータやダウンロードソフト、更新データ、そして撮影した画面写真や動画といったコンテンツの量にあります。例えば、数本のパッケージ版ソフトを中心に遊んでいて、ダウンロードコンテンツが少ない場合、30分程度で完了することもあります。一方で、数十本のダウンロードソフトを保存し、数多くの画面写真を撮影している場合は、転送に2時間以上を要する可能性も考えられます。
転送をスムーズに進めるためのポイント
まるごと転送は、インターネット回線ではなく、2台の本体間で行われる「ローカル通信」を利用して実行されます。そのため、通信を安定させ、中断を防ぐために以下の準備をしておくことが重要です。
- 両方の本体をACアダプターに接続し、常に給電状態を保つ
- 2台の本体を1メートル以内の近い距離に置く
- 転送が完了するまで、本体の電源を切ったりスリープさせたりしない
このように、転送時間は一概には言えませんが、余裕を持って作業時間を確保しておくことが、焦らずにデータ移行を成功させるための鍵となります。
switch2まるごと転送でセーブデータは移行可能
はい、switch2のまるごと転送機能を使えば、これまで遊んできたゲームのセーブデータを新しい本体へ一括で移行することが可能です。この機能は、ユーザーが新しいハードでもスムーズに続きからゲームを楽しめるように設計されています。
まるごと転送は、単にセーブデータをコピーするだけではありません。ユーザー情報やニンテンドーアカウントとの連携、フレンドリスト、プレイ記録といった情報を含め、元のswitchの環境をほぼそのままSwitch2に再現してくれます。
転送対象となる主なデータ
転送されるデータ | 補足情報 |
---|---|
ユーザー情報 | ユーザー設定、ニンテンドーアカウントとの連携、フレンドリストなど |
すべてのセーブデータ | 本体に保存されている全ソフトの進行状況 |
購入したソフト | ダウンロードソフトの利用権。転送後に再ダウンロードが必要 |
画面写真・動画 | 本体保存メモリーやSDカード内のキャプチャーデータ |
各種設定 | HOMEメニューの配置、グループ設定、Wi-Fi設定など |
ただし、注意点として、ごく一部の設定は正常に引き継がれない場合があります。任天堂の公式情報によると、過去の事例では「みまもり設定」が転送後に再設定が必要になったケースが報告されています。転送完了後は、各種設定が正しく反映されているかを確認することをおすすめします。
switch2まるごと転送であつ森のデータも移せる?
多くのプレイヤーが気になる『あつまれ どうぶつの森』のセーブデータですが、結論として、switch2のまるごと転送機能を利用して、島ごと新しい本体へ引っ越しさせることが可能です。
ご存知の通り、『あつまれ どうぶつの森』のセーブデータは非常に特殊な仕様になっています。通常のゲームとは異なり、Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」機能に非対応です。そのため、本体が故障した場合などを除き、データを他の本体に移すには、任天堂が提供する専用の引っ越し機能を使う必要があります。
まるごと転送は、この特殊な引っ越しプロセスを内包しているため、ユーザー情報と一緒に大切な島のデータもSwitch2へ引き継ぐことができます。
あつ森のデータ移行における注意点
あつ森のデータは非常にデリケートです。まるごと転送は便利な機能ですが、万が一、転送中にエラーが発生すると、最悪の場合、データが破損するリスクもゼロではありません。転送作業は、通信環境が安定している場所で、時間に余裕を持って慎重に行うようにしてください。
長年かけて作り上げた島ですから、絶対に失敗したくないですよね。事前の準備を万全にして、落ち着いて作業を進めることが何よりも大切です。
switch2まるごと転送でポケモンを移行する方法
はい、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』などのポケモンシリーズのセーブデータも、switch2のまるごと転送で新しい本体に引き継ぐことが可能です。これにより、新しいSwitch2でも、これまで育ててきたポケモンたちとの冒険をすぐに再開できます。
ポケモンのセーブデータは、改造などを防ぐ目的から「セーブデータお預かり」サービスには対応していません。そのため、データを他の本体に移すには、まるごと転送のような本体間でのデータ移行機能を利用する必要があります。
まるごと転送を実行すれば、ユーザー情報に紐付いたポケモンのセーブデータが自動的にSwitch2へ移行されるため、プレイヤーが特別な操作を行う必要はありません。
『Pokémon HOME』との連携について
セーブデータの引っ越しとは別に、『Pokémon HOME』を利用することも有効な手段です。『Pokémon HOME』は、ポケモンの預け入れや交換ができるクラウドサービスで、これを使えば、ポケモンたち自体は複数のソフトや本体間で自由に移動させることが可能です。まるごと転送でゲーム本編の進行状況を移しつつ、『Pokémon HOME』も併用することで、より柔軟なデータ管理が実現します。
大切なポケモンたちを失わないためにも、公式の手順に従って、確実にデータを移行させましょう。
Switch2まるごと転送とSDカードの扱い方
Switchのデータ移行において、特に混乱しやすいのがSDカード(microSDカード)の扱いです。結論から述べると、まるごと転送では、SDカードに保存されたゲームソフトのデータそのものは直接転送されません。
これは、Nintendo SwitchのSDカードが、セーブデータを保存するためではなく、主にダウンロードソフト本体や更新データの保存場所として利用されるためです。また、SDカード内のデータは、不正コピー防止のために使用したSwitch本体と紐付けられて暗号化されています。そのため、元のSwitchで使っていたSDカードを、そのまま新しいSwitch2に差し込んでも認識されず、使用することができません。
データ移行後の流れ
- まるごと転送を実行:ソフトの「利用権」やHOMEメニューのアイコン配置、そして本体保存メモリー内のセーブデータがSwitch2へ移行されます。
- SDカードのフォーマット:Switch2でSDカードを使用するには、まずSwitch2本体でフォーマット(初期化)が必要です。
- ソフトの再ダウンロード:フォーマット後、ニンテンドーeショップにアクセスし、購入済みのソフトをSwitch2へ再ダウンロードします。
画面写真や動画のデータについて
SDカードに保存している画面写真や動画は、まるごと転送の対象に含まれるとされています。しかし、万が一に備えて、PCなどにあらかじめバックアップを取っておくとより安心です。Switch本体の設定から、SDカード内のデータをPCにコピーすることができます。
Switch2のSDカード規格に注意
Switch2では、より高速な「microSD Express」規格に対応する可能性があります。その場合、従来のmicroSDXCカードが使用できない、あるいは性能を最大限に発揮できないケースも考えられます。公式発表を待ち、Switch2に対応したSDカードを準備することが重要です。
switch2まるごと転送後、元のswitchはどうなる?
まるごと転送を完了させた後、転送元となった古いSwitchのデータがどうなるのかは、多くの方が心配される点だと思います。結論として、転送元のSwitchからは、引っ越ししたユーザーの情報と、そのユーザーに関連するセーブデータが削除されます。
この処理は、1つのニンテンドーアカウントに紐づくセーブデータが複数の本体に散在し、データの不整合が起こるのを防ぐために行われます。転送が完了すると、「いつもあそぶ本体」の登録も自動的に新しいSwitch2へ移行します。
転送後の元のSwitchの状態
データの種類 | 転送後の状態 |
---|---|
引っ越ししたユーザー | 本体から削除される |
上記ユーザーのセーブデータ | 本体から削除される |
他のユーザーのデータ | そのまま残る |
ダウンロードソフト本体 | データは残るが、引っ越ししたユーザーでは遊べなくなる |
元のSwitchを再利用したい場合
例えば、家族の誰かがお下がりとして元のSwitchを使い続ける場合、引っ越ししていない別のユーザーアカウントであれば、引き続きゲームを遊ぶことが可能です。また、引っ越ししたユーザー本人も、元のSwitchで遊びたい場合は、再度ニンテンドーアカウントを連携しなおすことで、ダウンロードソフトなどを遊べるようになります。ただし、その場合、セーブデータはSwitch2にあるため、続きから遊ぶことはできません。
このように、元のSwitchは初期化されるわけではありませんが、メインで遊んでいたユーザーのデータは綺麗に新しい本体へお引っ越しする、と理解しておくと良いでしょう。
switch2まるごと転送の注意点とトラブル対策

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- switch2のまるごと転送のデメリットとは?
- まるごと転送の前に確認すべき注意点
- まるごと転送が終わらない時の対処法
- まるごと転送ができない主な原因
- まとめ:switch2 まるごと転送を成功させるコツ
switch2のまるごと転送のデメリットとは?
「まるごと転送」は非常に便利な機能ですが、利用する上で知っておくべきいくつかのデメリットや注意すべき点が存在します。これらを事前に理解しておくことで、予期せぬトラブルを避けることができます。
まるごと転送の主なデメリット
- 初回起動時しか利用できない
- この機能は、Switch2を初めて起動した際の初期設定フローの中でのみ実行可能です。一度設定を完了させてしまうと、後からまるごと転送を行うことはできません。やり直すには、Switch2本体を初期化する必要があり、非常に手間がかかります。
- 転送に時間がかかる場合がある
- 前述の通り、データ量によっては2時間以上かかることもあります。その間、両方の本体を操作できなくなるため、時間に余裕がない場合には大きなデメリットとなります。
- 通信エラーのリスク
- ローカル通信は比較的安定していますが、それでも予期せぬ電波干渉などで通信が中断されるリスクはゼロではありません。転送が途中で失敗すると、再度最初からやり直す必要があります。
- 元のSwitchのデータが削除される
- 転送が完了すると、元のSwitchからユーザー情報とセーブデータが削除されます。元の本体をバックアップとして残しておきたいと考えていた方にとっては、意図しない結果となる可能性があります。
- 一部引き継がれない設定がある
- 「みまもり設定」など、一部の設定は正常に移行されず、転送後に手動で再設定が必要になる場合があります。
このように、手軽に全てのデータを移行できるわけではなく、いくつかの制約やリスクが伴います。これらのデメリットを理解した上で、まるごと転送を利用するか、あるいは個別にセーブデータを移行する「セーブデータの引っ越し」などを利用するかを判断することが重要です。
まるごと転送の前に確認すべき注意点
switch2のまるごと転送を失敗なく、スムーズに完了させるためには、事前の準備と確認が何よりも重要です。以下のチェックリストを参考に、万全の体制で転送作業に臨みましょう。
まるごと転送・事前準備チェックリスト
- □ 両本体のシステムバージョンは最新か?
転送元と転送先の両方の本体を、必ず最新のバージョンにアップデートしておきましょう。バージョンが異なると、エラーの原因となります。「設定」→「本体」→「本体の更新」から確認できます。 - □ 両本体の充電は十分か?
転送には時間がかかるため、途中でバッテリーが切れると失敗の原因になります。必ず両方の本体をACアダプターに接続し、給電しながら作業してください。 - □ 通信環境は安定しているか?
本体同士を1メートル以内に近づけ、電子レンジやコードレス電話など、電波干渉の原因となる機器から離れた場所で作業することをおすすめします。 - □ ニンテンドーアカウントの情報はわかるか?
転送の際には、ニンテンドーアカウントへのログインが必要です。メールアドレスとパスワードをあらかじめ確認しておきましょう。2段階認証を設定している場合は、スマートフォンなども手元に準備しておくとスムーズです。 - □ 時間に余裕はあるか?
前述の通り、転送には最大で2時間以上かかる可能性があります。中断することなく最後まで見届けられるよう、十分に時間の余裕がある時に作業を始めましょう。
「備えあれば憂いなし」ですね。ちょっとした準備を怠ったせいで、大切なデータを危険に晒すのは避けたいものです。一つ一つ、着実に確認していきましょう。
まるごと転送が終わらない時の対処法
万全の準備をして臨んでも、「まるごと転送」の進捗バーが全く進まない、あるいは「残り〇分」の表示から変わらない、というトラブルが発生することがあります。そんな時でも、慌てず冷静に対処することが大切です。
まず試すべきなのは、もう少しだけ待ってみることです。特にデータ量が多い場合、内部的な処理に時間がかかり、画面表示が一時的に停止しているように見えることがあります。少なくとも15分~30分は様子を見てみましょう。
それでも状況が変わらない場合は、以下の対処法を順番に試してください。
対処法1:通信環境を見直す
ルーターの近くに移動したり、他のWi-Fi機器の使用を一時的に停止したりして、電波干渉の可能性を減らしてみましょう。2台の本体が離れすぎていないかも再確認します。
対処法2:microSDカードを抜いてみる
まれに、転送元のSwitchに挿入されているmicroSDカードの不具合が、転送プロセスに影響を与えることがあります。一度両方の本体の電源を切り、microSDカードを抜いた状態で再度転送を試してみてください。
対処法3:本体を再起動する
最終手段として、本体の再起動があります。どうしても転送が終わらない場合は、両方の本体の電源ボタンを12秒以上長押しして、強制的に電源をオフにしてください。その後、再度電源を入れ、初期設定の段階から転送をやり直します。
強制終了のリスクについて
転送プロセスの途中で強制終了を行うことには、データ破損のリスクが全くないとは言い切れません。これは最後の手段と考え、まずは他の方法で解決できないか試すようにしてください。もし再試行しても成功しない場合は、任天堂のサポートに問い合わせるのが最も安全です。
まるごと転送ができない主な原因
「まるごと転送」を実行しようとしても、エラーが表示されて先に進めない、というケースも考えられます。転送ができない場合、その原因はシステム、アカウント、ネットワーク環境のいずれかにあることがほとんどです。
以下に、転送ができない場合の主な原因と、その対処法をまとめました。ご自身の状況と照らし合わせ、問題解決のヒントにしてください。
転送エラーの原因と対処法
主な原因 | 対処法 |
---|---|
本体のシステムバージョンが古い | 転送元・転送先の両方の本体を、インターネットに接続して最新バージョンにアップデートする。 |
ニンテンドーアカウントが異なっている | 転送元と転送先で、同じニンテンドーアカウントでログインしているか確認する。 |
インターネットに接続されていない | 両方の本体が、安定したWi-Fiに接続されているか設定を再確認する。 |
Switch2の初期設定を終えてしまっている | Switch2本体を初期化し、再度初回起動時の状態からやり直す必要がある。 |
転送元のユーザーにニンテンドーアカウントが連携されていない | 元のSwitchで、引っ越ししたいユーザーにニンテンドーアカウントを連携させる。 |
最終手段としての「本体の初期化」
もしSwitch2の初期設定を完了してしまった後に「まるごと転送」をやりたくなった場合、残念ながら本体を初期化する以外に方法はありません。「設定」→「本体」→「初期化」→「本体の初期化」と進みますが、この操作を行うと、本体保存メモリー内の全てのデータが消去されてしまいます。実行する際は、そのリスクを十分に理解した上で、自己責任で行ってください。
多くのトラブルは、基本的な準備不足が原因です。エラーが出た際は、まずこの記事の「事前準備チェックリスト」を再度見直してみることを強くおすすめします。
まとめ:switch2にまるごと転送を成功させるコツ
この記事では、Nintendo Switch 2へのデータ移行機能「まるごと転送」について、その手順から注意点、トラブルシューティングまで詳しく解説しました。最後に、転送を成功させるための重要なポイントをまとめます。
- まるごと転送はSwitch2の初回起動時のみ実行できる特別な機能
- 転送にかかる時間はデータ量により30分から2時間以上と変動する
- ユーザー情報やほぼ全てのセーブデータを一括で移行可能
- あつまれどうぶつの森やポケモンのような特殊なセーブデータも対象
- 転送には両本体をACアダプターに接続し十分に充電しておく
- 本体のシステムバージョンは必ず両方とも最新に更新する
- 2台の本体は1メートル以内の近い距離で安定した環境に置く
- 転送完了後、元のSwitchからは引っ越したユーザーのデータが削除される
- SDカード内のソフトデータは直接転送されず再ダウンロードが必要
- 使用していたSDカードはSwitch2で使うにはフォーマットが必須
- みまもり設定など一部の設定は手動での再設定が必要な場合がある
- 転送が終わらない時はまず待ち、次に通信環境やSDカードを確認する
- どうしても進まない場合は電源ボタン長押しで再起動してやり直す
- 転送ができない原因の多くはバージョンやアカウント設定の不備
- 全ての準備を整え、時間に余裕を持って作業に臨むことが最も重要
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