ドラゴンクエストシリーズに登場する「ぱふぱふ」について、あなたはどのようなイメージをお持ちでしょうか。ドラクエのぱふぱふと聞くと、その独特な響きから一体ぱふぱふとは何なのか、気になっている方も多いかもしれません。実はその起源はぱふぱふの元ネタがドラゴンボールにあることをご存じでしたか。
本記事では、ドラクエのぱふぱふがいつからシリーズに登場したのか、その歴史を紐解いていきます。シリーズ初期の象徴的なセリフから、ドラクエ3のぱふぱふイベント、そしてボイスを熱演した声優が登場する近年の作品まで、その描写は大きく変化してきました。
また、ドラクエ11で見られる仲間の反応や、ゲーム内での効果についても詳しく解説します。中には、ぱふぱふは気持ち悪いと感じる方もいるかもしれませんが、この記事を読めば、シリーズを彩るユニークな文化としての側面をご理解いただけるはずです。
この記事で分かること
- ぱふぱふの起源と元ネタ
- 歴代ドラクエシリーズでの描写の変遷
- ぱふぱふイベントの具体的な内容や効果
- 近年の作品における新たな演出
ドラクエのぱふぱふの起源と基本的な意味を解説

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- そもそもぱふぱふとは何か?
- ぱふぱふの元ネタはドラゴンボール
- ドラクエのぱふぱふはいつから登場?
- シリーズ初期のドラクエぱふぱふのセリフ
- ドラクエにおけるぱふぱふの効果とは?
そもそもぱふぱふとは何か?
結論として、「ぱふぱふ」とは、ドラゴンクエストシリーズに登場する一種のお色気イベントやセリフを指す言葉です。
一般的には、女性がその胸で相手の顔を優しく挟み込む行為を指す擬音語として使われています。ドラゴンクエストの世界では、この行為が直接的に描かれることは少なく、あくまでプレイヤーの想像を掻き立てる演出として機能しているのが特徴です。そのため、具体的な内容は曖昧に表現されることが多く、ユーモアあふれるお遊び要素の一つとして、多くのプレイヤーに親しまれています。
このように、ぱふぱふはゲームの進行に必須ではないものの、各町や村にいる特定のキャラクターとの会話で発生する、一種の「隠しイベント」のような存在です。シリーズを通して形を変えながら登場し、ドラクエの世界観に独特の彩りを加える重要な役割を担っています。
ぱふぱふの元ネタはドラゴンボール
「ぱふぱふ」という言葉の起源は、実はドラゴンクエストではなく、同じく鳥山明先生が手掛けた漫画『ドラゴンボール』にあります。
この表現が初めて登場したのは、1985年に連載された原作漫画の第15話でのことです。作中キャラクターのウーロンが、変身能力を使ってブルマの胸に顔をうずめる場面で「ぱふぱふ」と表現したのが初出とされています。このユーモラスかつ少しセクシーな響きを持つ表現が、後にドラゴンクエストシリーズへと受け継がれることになりました。
豆知識:作者の遊び心
原作者が同じであることから、一種のスター・システムやファンサービスとして「ぱふぱふ」がドラクエに導入されたと考えられます。作者の遊び心が、シリーズをまたいで受け継がれる名物イベントを生み出したのです。
言ってしまえば、ぱふぱふは鳥山明先生の作品世界を繋ぐ、ユニークなキーワードの一つと言えるでしょう。ドラゴンボールで生まれたこの言葉が、RPGの世界でどのように進化していったのかを知るのも面白い点です。
ドラクエのぱふぱふはいつから登場?
ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズにおける「ぱふぱふ」の初登場は、記念すべき第1作目、1986年に発売されたファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエスト』です。
初代ドラクエでは、リムルダールの町にいる女性に話しかけると、「そこのかた。ぱふぱふは いかがですか? 50ゴールドで ございますが。」と誘われるイベントが発生します。ここで「はい」を選ぶと画面が暗転し、特別なメッセージが表示されるという演出でした。
ただし、ファミコン版では実際に何が行われたのか具体的な描写は一切ありません。あくまでセリフと短い演出のみで構成されており、プレイヤーの想像に委ねる形となっています。このささやかながらも印象的なイベントが、後のシリーズへと続く「ぱふぱふ」の歴史の始まりとなりました。
シリーズ初期のドラクエぱふぱふのセリフ
ドラゴンクエストシリーズに登場する「ぱふぱふ」の代表的なセリフ例は以下の通りです。
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ドラクエ1 リムルダールの女性:「おいで ぼうや。ぱふぱふしてほしいなら50ゴールドよ。」
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ドラクエ5 SFCリメイク マイラの温泉の女性:「あーら すてきなお兄さん。パフパフはいかが? たったの20ゴールドよ。」
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ドラクエ3の主人公(ぱふぱふ後):「こ、これは……き、きもちいい……」
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女勇者キャラ:「なにもききたくないわ!さあ、いきましょう!」
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男勇者キャラ:「おまえ すきだなあ。あとではなしをきかせてくれよなっ。」
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ドラクエ11のぱふぱふバニー:「ぱふぱふしてあげるわよ。目をつぶっていてね。じゅんびはいい?いくわよ……それっ!」
また、イベント会話では「うふふっ。じゃあいくわよ。ぱふぱふぱふ……」などの擬音的なぱふぱふ音を含むセリフがよく使われています。
これらはシリーズ各作品や状況で微妙に違いがありますが、どれも性的なニュアンスのあるコミカルな演出でプレイヤーに印象を残しています。
ドラクエにおけるぱふぱふの効果とは?
結論から言うと、ドラゴンクエストシリーズにおける「ぱふぱふ」には、HPやMPが回復したり、ステータスが上昇したりといった、ゲームプレイ上の直接的な効果は基本的にありません。
ぱふぱふは、あくまでプレイヤーを楽しませるための「お遊び要素」や「フレーバーイベント」として位置づけられています。そのため、戦闘が有利になったり、物語の進行に影響を与えたりすることはないのです。言ってしまえば、冒険の途中で一息つくための、ユーモラスな寄り道要素と言えるでしょう。
一部例外も存在
ただし、ごく一部の作品では、ぱふぱふイベントを達成することが特定のアイテム入手の条件になっていたり、称号やトロフィーの獲得に関わっていたりする場合があります。例えば、『ドラゴンクエストIII』では、ぱふぱふを体験した後に特定の場所を調べるとアイテムが見つかります。
このように、ぱふぱふの主な効果は、ゲームシステムへの影響ではなく、プレイヤーにユニークな体験とくすりとした笑いを提供することにあります。冒険の息抜きとして、各地のぱふぱふを探してみるのもシリーズの楽しみ方の一つです。
ドラクエのぱふぱふは、ゲームの攻略には直接関係ない「遊び心」の象徴ですね。でも、だからこそ見つけたときの嬉しさがありますし、シリーズごとの違いを探すのが楽しいんです!
歴代ドラクエのぱふぱふの描写と変遷

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- ドラクエ3のぱふぱふイベント詳細
- ドラクエ11ぱふぱふで見せる仲間の反応
- ドラクエのぱふぱふに声優はいるのか
- ぱふぱふは気持ち悪いという意見も?
- 時代と共に変わるドラクエ ぱふぱふの魅力
ドラクエのぱふぱふは、シリーズを重ねるごとにその描写を変化させてきました。ここでは、特に印象的な作品を例に挙げ、その変遷を辿ります。
シリーズ名 | 場所 | 特徴 |
---|---|---|
ドラゴンクエスト | リムルダールの町 | シリーズ初登場。セリフと画面暗転のみのシンプルな演出。 |
ドラゴンクエストIII | アッサラームの町(夜) | 恍惚としたセリフが追加。イベント後にアイテムが入手できる。 |
ドラゴンクエストVIII | ぱふぱふ屋(各地) | 仲間キャラクターごとの個別反応が用意され、演出が多様化。 |
ドラゴンクエストXI | 各地(複数) | 仲間キャラクターがぱふぱふをしてくれる。ボイス付き(11S)で臨場感が向上。 |
ドラクエ3のぱふぱふイベント詳細
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』におけるぱふぱふは、シリーズの中でも特に有名なイベントの一つです。
このイベントは、砂漠の町アッサラームで体験できます。ただし、発生させるには夜に町を訪れる必要があります。町の東側にある劇場の楽屋にいる踊り子に話しかけることで、イベントが始まります。このとき、パーティの先頭が男性キャラクターでないとイベントが発生しない点には注意が必要です。
イベントを終えた後、隣の部屋にあるタンスを調べると、女性専用の装飾品「ルーズソックス」が手に入ります。
→ オリジナル版(FC)ではアイテム入手はありません。
→ リメイク版(SFC)イベント後、隣の部屋にあるタンスを調べると「ちいさなメダル」が入手可能。
→リメイク(HD-2D)イベントを終えた後、隣の部屋にあるタンスを調べると、女性専用の装飾品「ルーズソックス」が手に入ります。
これはささやかながらもゲーム上のメリットであり、単なるお遊びイベントに留まらない要素が加えられた最初の例と言えるでしょう。また、近年のリメイク版では、このイベントを達成することがトロフィー(実績)の獲得条件にもなっており、コンプリートを目指すプレイヤーにとっては必須の通過点となっています。
ドラクエ11ぱふぱふで見せる仲間の反応
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』では、ぱふぱふの概念がさらに進化し、仲間キャラクターが主人公にぱふぱふをしてくれるという、従来とは逆のパターンが登場しました。
グロッタの町のカジノの近くや、天空の古戦場などで特定のキャラクターに話しかけると、仲間の中からランダム(または特定の仲間)が「ぱふぱふ」をしてくれます。特にボイスが追加された『ドラゴンクエストXI S』では、このイベントの魅力が大きく向上しました。
個性豊かな仲間たちの「ぱふぱふ」
- シルビア: 華麗なテクニックを披露するも、その正体は…。
- マルティナ: シリーズでも屈指のセクシーなぱふぱふを体験させてくれる。
- ロウ: まさかの人物による、予想外の「ぱふぱふ」に驚かされる。
このように、キャラクターの個性が色濃く反映された多彩なリアクションが用意されており、プレイヤーを大いに楽しませてくれます。仲間との絆がテーマの一つである本作において、ぱふぱふはキャラクターの新たな一面を知るためのユニークなコミュニケーション手段としても機能しているのです。
ドラクエのぱふぱふに声優はいるのか
はい、近年のドラゴンクエストシリーズ作品では、ぱふぱふのイベントシーンに声優によるボイスが実装されています。
最も代表的なのは、前述の『ドラゴンクエストXI S』です。この作品では、イベントシーンがフルボイス化されたことに伴い、ぱふぱふの場面もキャラクターたちの声で彩られました。仲間キャラクターたちがそれぞれの個性的なセリフを喋ることで、イベントの臨場感やコミカルさが格段に増しています。
例えば、マルティナ(CV: 小清水亜美さん)のセクシーな誘いや、シルビア(CV: 小野坂昌也さん)のエンターテイナーあふれる語り口など、実力派の声優陣による演技が、ぱふぱふという伝統的なイベントに新たな魅力を吹き込みました。文字だけでは伝わらなかったキャラクターの感情やニュアンスが音声によって表現され、より深く物語の世界に没入できるようになったと言えます。
ぱふぱふは気持ち悪いという意見も?
一方で、ドラクエのぱふぱふに対して、「気持ち悪い」や「気まずい」といったネガティブな感想を持つプレイヤーがいるのも事実です。
この感情は、ぱふぱふが持つ性的なニュアンスに起因するものと考えられます。いくら直接的な描写が避けられているとはいえ、その行為を連想させる演出は、プレイヤーによっては不快感や嫌悪感に繋がることがあります。特に、家族と一緒にプレイしている場合や、子供の頃にプレイしていた際には、気まずい雰囲気になったという経験を持つ方もいるかもしれません。
表現の受け取り方は人それぞれ
ぱふぱふがシリーズの名物として多くのファンに愛されている一方で、このような意見が存在することも理解しておく必要があります。ユーモラスな「お遊び」と捉えるか、不快な「下ネタ」と捉えるかは、個人の価値観や感性によって大きく異なるためです。
制作者側も時代の変化と共にその点を意識しており、近年の作品では直接的な表現を避け、スライムを使ったマッサージであったり、全く異なる行為であったりするなど、よりユーモラスでマイルドな表現へと変化させる傾向が見られます。
ドラクエのぱふぱふの総括
「ドラクエ ぱふぱふ」の要点リスト
- ぱふぱふはドラクエを象徴するお遊びイベント
- 元ネタは鳥山明先生の漫画ドラゴンボール
- ゲームでの初登場は1986年の初代ドラゴンクエスト
- 当初はセリフのみのシンプルな演出だった
- シリーズが進むごとに描写が具体的になった
- ゲーム進行上のメリットは基本的にない
- ドラクエ3ではアイテム入手のきっかけになる
- 夜のアッサラームで体験できる
- ドラクエ8では仲間全員の反応が用意された
- ドラクエ11ではぱふぱふの種類が豊富
- 仲間キャラクターの個性的な反応が楽しめる
- 近年の作品では声優によるボイスが付いた
- 時代と共に表現方法は変化している
- 直接的な描写を避けるユーモラスな演出が多い
- プレイヤーの想像力を掻き立てるシリーズの名物
- 公式サイトでシリーズの歴史を確認できる(参照:ドラゴンクエスト公式サイト)
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